錯中錯番外篇 絃外之音(下)
比賽當天。
「媽的!我再也不要敎你唱歌了,我做了一個月的惡夢!一個月!」洛翼不爽的大吼。
「我的最棒紀錄是可以讓人做一年的惡夢。」我自豪的說。等等,這有什麼好自豪的?
「......還自豪?你真的是病入膏肓了。」洛翼仰望著天。
反正經過洛翼嚴格的訓練,至少......可以唱完這首歌.....了吧?!
「是說,不拿冠軍會死嗎?」洛翼問我。
不會死。為何要拿冠軍呢?這答案,我不知道。因為,我一直在拿冠軍,這次是最後一次比賽,不拿很怪。
問天,拿冠軍,是為了什麼?
「阿初,你是最後一個,這實在不是很好的數字,不過籤運差,沒辦法。」洛翼說。
我可以問是誰的籤運差嗎?抽籤的好像是洛翼你......或妳。
等待,是一劑毒藥。讓我期待快點上台快點結束,也讓我卑微的想要台上的人繼續表演,不要輪到我。
歌唱的不好,甚至根本唱不出來,能怨誰呢?
「九號上台,十號預備。」
好像,我是十號吧?!真怪,我出生的那天,也是十號。
九號的表演,讓我開始害怕,不知道,該祈禱他表演完,還是不完。
「十號上台。」
終於,還是輪到了嗎?
整理一下服裝儀容,然後裝作從容不迫的上台,迎接台下熱烈的掌聲和期盼的眼神。
敬禮,然後用清亮的聲音開口:
荒れ果てた野を 一人の少女が往く
正確には一人と一匹 少女の右手には赤い紐
その先に結ばれたる首輪もまた赤く
黒銀の毛並みを持つ犬は 小さく吠えた
飼い主たる少女『澪音』に語りかけるかのように…
豪奢な廃墟に転がり 冷たい雨に怯える
輝ける名誉も権力(ちから)も 今ではもう過去の所有物(もの)
観測とは事実の側面を抉り取る刃物(ナイフ)
奪いし物は奪われ 斯して世界は廻る
降り止まない雨の向こうに 何色の空をみる
代償(リスク)を背負うほど 加熱する駆け引きは
全て失くすまで気付かない 度し難い自我(エゴ)の下僕(しもべ)…
空虚な廃墟に転がり 冷たい雨に震える
帰る場所も待ってる人も 今ではもう過去の支配領域(ばしょ)
推測とは事実の背面を削ぎ落とす刃物(ナイフ)
その男は果たして…何を見…何を悟ったのか…
奪いし者は奪われ 斯して時代は廻る
降り止まない雨の向こうに 何色の空がある
運命を捩じ伏せ 従える心算(つもり)でも
未来(とき)を掴もうと伸ばした その腕では短か過ぎた…
閉ざされた少女の瞳が開かれし瞬間(とき)世界は
幻想し得る最悪の狂夢(ゆめ)を…残酷な死神(かみ)を見る…
──澪音の世界
唱完了第一段,聽見了熱烈的掌聲,讓我放鬆了不少。
原來,很簡單,不是嗎?
一直以來,我都無法輕鬆的唱出歌,原因是什麼......
即將邁入第二段。
『死』とは…精神(こころ)に先行して
まず肉体(からだ)に依存する感覚から朽ち果てるものらしい
なればこそ人間(ひと)は散々忌避し逃避を企てながらも
招かれざる死の冷たい接吻(くちづけ)に耐え得るのだろうか…
絶え間ない恐怖感が雨となり降り続けるという幻想
それは…生きながらにして精神(こころ)を壊されてゆく苦痛
硝子球のように透き通った永遠の合わせ鏡
罪人は少女の瞳の中に唯『世界』を見るという…
百聞は一見に如かず 千聞とてまた然り
憐憫…侮蔑…的外れな嘲笑…謂わば対岸の火事
燃えるまでは熱さ解らず 燃えてからでは遅過ぎる
この世界で何人が罪を犯さずに生きられると言うのか…
──澪音の世界
準備唱第三段,結果,我的喉嚨開始僵硬了起來。
不要!不要!
好不容易前進到這裡......
閉ざされた少女の瞳が開かれし瞬間(とき)世界は
幻想し得る最悪の狂夢(ゆめ)を…残酷な死神(かみ)を見る…
薄氷色(アイスブルー)に煌く瞳が鮮やかに朽ちる世界と
堕ちてゆく狂夢(ゆめ)に唇を重ねて…残酷な死神(かみ)になる…
......地、地......
「怎麼停了?」
「繼續唱啊!」
「搞什麼......」
我......唱不出來了......不管怎麼唱,都一樣。
就這一次,神!我就這一次求您!讓我,唱完。
「......果然,神都會背棄我啊......」我笑著,準備下台。雖然是劇本內的東西,但還是忍不住想背離劇本啊!
「初!」一個聲音傳來。
是洛翼。這時候來,你也改變不了什麼了,還不懂嗎?
「不要放棄!我敎你唱歌,不是讓你下台用的!」洛翼大喊。
可是我唱不出來,不下台,你要我僵在台上嗎?
深呼吸,意外的,喉嚨的不適感消失了。
地に蔓延りし我ら罪人の群れ
願わくば…君が澪音の世界に囚われないことを…
「再來一首!再來一首!」
「安可!安可!」
原來,人,偶爾也要背離所謂的命運嗎?
戰弒風鳴,讓我聽見了絃外之音,洛翼讓我聽見了絃之音。
風吹過,雖然無痕,但是肉眼看不見的,心看的見。
「阿初!慶功這次的勝利,我送你一個禮物。」洛翼搭上我的肩膀,說。
「什麼禮物呢?我生日都不送禮物的,怎麼,洛翼大少爺肯花錢啦?」我揶揄著。
忽然,洛翼快速的吻我的臉頰。
在我還在發楞時,洛翼邪邪笑著:「禮物就是這個,我想送這樣的禮物,一輩子。」
我不懂。所以我只好回答:「想送多少都行。」
洛翼一臉蒼白,一副快昏倒的樣子:「季•洛•初!你這個呆瓜......!」
絃外之音,久久,不絕。
-----全篇完----- |